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(二) 主の十戒石〔あかしの二枚の石板〕の授与 [神聖の系譜]



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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦 
 
第二部 メソポタミアとイブル〔ヘブライ〕
 第四章 モーセと「十戒石」
 
  (二) 主の十戒石〔あかしの二枚の石板〕の授与
 
  「出エジプト記」は
 第二章から第三章にかけて、
 主がモーセにどのようにして
 神〔主〕に貢献するかを詳細に亘って説明して
 それに従うよう指図する。
 
 その説明内容については省略する。
 
 第三十一章の
 最後モーセとの語らい終わってから
 主は「十戒」の石板をモーセに授与する。
 
 その十八節は述べる。
 
   主はシナイ山でモーセと語り終えられたとき
   二枚の掟の板、すなわち神の指で記された
   石の板をモーセにお授けになった。
 
 ここでいう「掟」はイブル語でIDT とあり、
 「証:あかし」の意義である。
 
 この部節に「シナイ山」と
 確定的に述べているのにも
 前の(一)「十戒の告知」で解釈したように
 ST-NA-AG〔与える-石-命令〕を
 背景としていることを信じさせる。
 
 また第三二章一五から一六節にも述べられる。
 
   モーセが身を翻して山を下るとき、
   二枚の掟の板が彼の手にあり、
   板には文字が書かれていた。
 
   その両面に、
   表にも裏にも文字が書かれていた。
 
   その板は神御自身が作られ、
   筆跡も神御自身のものであり、
   板に彫り刻まれている。
 
 同様の伝承は「申命記」
 第九章以下にも語られている。
 
   私〔モーセ〕が石の板、すなわち
   主があなたたちと結ぶ契約の板を
   受け取るため山に登ったとき、
   私は四十日四十夜山にとどまり、
   パンも食べず水も飲まなかった。
 
   主は神の指で記された二枚の石の板を
   私にお授けになった。
   
   その上には集会の日に主が山の中から
   あなたたちに告げられた言葉が
   全てそのとおりに記されていた。
 
   四十日四十夜が過ぎて
   主は私にその二枚の石の板、
   契約の板を授けられた。
 
 「申命記」がいう「契約」との
 イブル語は BRYT とある。
 
 主は二枚の石板をモーセに授けるや
 次のように言う。
 
   そのとき主は私に言った。
 
   「すぐに立って、ここから下りなさい。
    あなたがエジプトから
    導き出した民は堕落し、
    早くも私が命じた道からそれて
    鋳像を造った。」
   (中略)
   私が身を翻して山を下ると
   山は火に包まれて燃えていた。
 
   私は両手に二枚の契約の板を持っていた。
 
   私が見たのはあなたたちが
   あなたたちの神、主に罪を犯し、
   子牛の鋳像を造って早くも
   主から命じられた道からそれている姿であった。
 
 「あなたには、
  私をおいてほかに神があってはならない。」
 
 またその第二
 「あなたはいかなる像も造ってはならない。」
 
 との命令に違反しているのである。
 
 次に来る経緯を
 「出エジプト記」
 第三二章は述べる。
 
   モーセ
   山からなかなか下りてこないのを見て
   民がアロン(モーセの兄)のもとに集まって来て
   「さあ、
    我々に先立って進む神々を造ってください。
    エジプトの国から我々を導き上がった人、
    あのモーセがどうなってしまったのか
    分からないからです。」というと、
   アロンは彼らに言った。
 
   「あなたたちの妻、息子、娘らが着けている
    金の耳輪をはずし私のところへ
    持って来なさい。」
 
   民は全員着けていた金の耳輪をはずし
   アロンのところに持って来た。
 
   彼はそれを受け取ると、のみで型を造り
   若い雄牛の鋳像を造った。
 
   すると、彼らは
   「イスラエルよ、これこそあなたを
    エジプトの国から導き上った
    あなたの神々だと言った。」
   アロンはこれを見て、
   その前に祭壇を築き、明日
   主の祭りを行うと宣言した。
 
   彼らは次の朝早く起き、焼き尽くす
   献げ物をささげ和解の献物を供えた。
 
   民は座って飲み食いし、立って戯れた。
 
 アロンによって鋳像された雄牛の像を
 「主」の姿と仮定するにしても十戒のうちの
 第二の命令に違反したことになる。
 
 それを知る主はモーセに諭す。
 
   主はモーセに仰せられになった。
   「直ちに下山せよ。
    あなたがエジプトの国から導き上がった
    民は早くも堕落し早くも私が命じた
    道からそれて若い雄牛の鋳像を造り、
    それにひれ伏し生贄を捧げて、
    「イスラエルよ、これこそ
     あなたが
     エジプトの国から導き上がった民だ。」
   と叫んでいる。
 
 そして、
 主はモーセにエジプトから導き出した
 民を全員滅ぼすのを留まらせたのである。
 
 モーセは山を下って行った。
 
 「申命記」第九章二十は述べる。
 
   アロンに対しても主は激しく怒って
   滅ぼそうとされた、
   私〔モーセ〕は
   そのときアロンのために祈った。
   またあなたたちの罪、
   あなたたちの造った子牛を取り上げて
   火に投じ粉々に砕いて塵とし、
   その塵を山から流れる川に投げ捨てた。
 
 また「出エジプト記」は述べ
 
   〔モーセが山を下って〕宿営に近づくと
   彼は若い雄牛の像と踊りを見た。
   モーセは激しく怒って
   手に持っていた板を投げつけ、
   山の麓で砕いた。
   そして
   彼らが造った若い雄牛の像を取って火で焼き、
   それを粉々に砕いて水の上にまき散らし、
   イスラエルの人々に飲ませた。
 
 この事件はイスラエルの人々が
 主との契約を破ったことを強張している。
 
 「出エジプト記」第十九章五には
 次のように述べられていた。
 
   今、もし私の声に聞き従い、
   私の契約を守るならば、
   あなたたちは全ての民の間にあって
   私の宝となる。
 
   世界は全て私のものである。
 
   あなたたちは私にとって祭司の王国、
   聖なる国民となる。
 
   これが〔モーセが〕イスラエルの人に
   語るべき言葉である。
 
   モーセは戻って民の長老たちを呼び集め、
   主が命じられた言葉を全て彼らの前で語った。
 
   民は皆一斉に答えて
   「私たちは主が語られたことを全て行います。」
   と言った。
   (中略)
   モーセは民の言葉を主に告げた。
 
 この辺りの記述は繰り返しとなった。
 
 しかしこのような約束は人間の性格ととして
 すぐ忘却され無と化してしまう。
 
 人の心の哀れというべきだろう。
 
 民は主との契約を守らなかったのある。
 
 そのため主の指によって書かれた
 二枚のあかしの石板はあえなく破砕されてしまい、
 主は二度と自身の指で
 石板に文字を書くことをしなかった。
 
M.K記

 連絡先:090-2485-7908

 


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