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(三) モーセの系譜とその語義 [神聖の系譜]



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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦 
 
第二部 メソポタミアとイブル〔ヘブライ〕
第三章 『旧約聖書』「出エジプト記」とモーセ 
 
  「出エジプト記」第一章は
 次のように書き始められる。
 
   ヤコブと共に一家を挙げてエジプトへ下った
   イスラエルの子らの名前は次のとおりである。
       ※ヤコブは後にイスラエルに改名
 
   ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、
   セブルン、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、
   ガド、アシュエル。
 
   ヤコブの腰から出た子、孫の数は
   全部で七十人であった。
 
   ヨセフは既にエジプトにいた。
 
 モーセのエジプトでの略歴を示すため
 (1)モーセの伝承で大分大まかな紹介を行ったが、
 ここでは彼の系譜を明白に考察しておきたい。
 
 「出エジプト記」第二章は述べる。
 
  レビの家の出のある男が
 同じレビ人の娘を娶った。
 彼女は身ごもり男の子を生んだが~、
 この男こそ「モーセ」だが、
 その呼称の理由説明には次に転載する
 「出エジプト記」のものもあるなど
 不確実な、疑念もあったが、
 最近は確実なる論拠が表に出てきている。
 
 これまで信じられていた理由が
 「モーセの伝承」でも紹介した説話である。
 
   その子がかわいかったのを見て
   三か月の間隠しておいた。
 
   しかしもはや隠しきれなくなったので
   パピルスの籠を用意し、
   アスファルトとピッチで防水し、
   その中に男の子を入れ、
   ナイル河畔の葦の茂みの間においた。
 
   その子の姉が遠くに立って、
   どうなるかと様子を見ていると、
   そこへファラオの王女が水浴びを
   しようと川に下りて来た。
   (中略)
   王女は葦の茂みの間に籠を見つけたので
   仕え女をやって取って来させた。
 
   開けてみると赤ん坊がおり、
   しかも男の子で泣いていた。
   (中略)
   母親はその子を引き取って乳を飲ませ、
   その子が大きくなると、
   王女のもとへ連れて行った。
 
   その子はこうして王女の子となった。
 
   王女は彼をモーセと名付けて言った。
 
   「水の中から私が引き上げた。
    (マーシャー)のですから」。
 
 ここで明らかにされているのは、
 まずモーセがエジプトへ下った
 イスラエルの族類のうちの「レビ族」の
 出だということである。
 
 そして「モーセ」名のイブル語の
 MShH〔Moshe モシェ〕が 
 MShYTHV〔私が彼を水から引き出した〕
 に依るといっている。
 
 これは文法上過去形だが、
 現在形が MShH でモーセ名の綴りに合致する。
 
 ためにこのような挿話となったとみられる。
 
 しかし最近ではエジプト語の古代語において
 MShH には「子」しかも「男の子」との語義があり、
 本当のところ真の理由とされるようになった。
 
 本書もそれに同意する。
 
  さて彼の一族及びその系譜についての記述が
 「出エジプト記」にある。
 
 まず第四章第一四節において言う。
 
   主はついにモーセに向かって
   怒りを発して言われた。
 
   「あなたにはレビ人
    アロンという兄弟がいるではないか」。
 
 ここにおいて、モーセには「アロン」という兄弟が、
 前引用にある母、姉の他にあることが解かる。
 
 この兄弟、実は「兄」なのだが、
 本書第三、四部で述べるように
 イブルの歴史に重要な役目を果たす
 一族(家)の祖となる。
 
 何しろレビ族は祭司族にして
 アロンはその長子の系譜の始めである・。
 
  当(三)節の冒頭に紹介した第一章に述べられた
 「イスラエルの子ら」はいうところ
 「イブル十二部族」表している。
 
 実は『旧約聖書』では「創世記」「申命記」など
 他の聖典にも「十二部族」名はあり、
 上記と全く同じではない。
 
 「出エジプト記」第六章は
 ルベン、シメオン、レビと
 その子孫名を列記している。
 
 レビ族にはつぎのとおりにある。
 
   レビの子らは家系に従うと次のとおりである。
   
   ゲルション、ケハト、メラリ。
 
   レビの生涯は百三十七年であった。
 
   ゲルションの子らはの子らはに従うと
   リプニとシムイである。
 
   ケハトの子らは
   アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジェルである。
 
   ケハトの生涯は百三十三年であった。
 
   メラリの子らはセフリとムシで、
   これらが家系に従ったレビの氏族である。
 
   アムラムは叔母ヨケベドを妻に迎えた。
 
   彼女が生んだ子がアロンとモーセである。
 
 これに従い
 レビからアロン、モーセまでの系図をみると
 次のようになる。
 
  レビーケハトーアムラムーーアロン
               
                                       ーモーセ
 
 そして系図説明には次のようにある。
 
   主が
   「イスラエルの人々を
    部族ごとにエジプトの国から導き出せ」
   と命じられたのは
   このアロンとモーセである。
 
   そして
   イスラエルの人々をエジプトから導き出すよう、
   
   エジプトの王ファラオの説得に当ったのも
   このモーセとアロンである。
 
M.K記

 連絡先:090-2485-7908

 

 

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