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(9)神の箱〔十戒石〕は ユダ王国の祭司〔レビ族〕と ユダ王国王家〔ユダ族〕によって秘匿された [神聖の系譜]





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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
第5部 イブル・ユダ王国に奉祭された
     「十戒石」の運命 
第1章 エルサレムへの安置
 
  (9) 神の箱〔十戒石〕は
     ユダ王国の祭司〔レビ族〕と
     ユダ王国王家〔ユダ族〕によって
     秘匿された
 
  (A)ユダ族の由来〔ヤコブの子<創世記>〕
 
  ここで改めてユダ族の基になっている
 「ユダ YHVDH」の由来を確認しておきたい。
 
 「ユダ」とは
 ヤコブの第四子(男子)の名前に依っている。
 
 「創世記」第29章39にその銘名経緯が記述されている。
 
 ミルトス版聖書の翻訳分は次のようにある。
 
   彼女はまたみごもって男の子を産み
   「今度こそ主を誉め讃えよう」と言った。
 
   そこでその子の名をユダと名付けた。
 
 彼女とは「レア」という。
 
 彼女がヤコブと同房した経緯はここでは除く。
 
 同文句をイブル語に従ってローマ字に換えると
 次のようになる。
 
   VTHR IDD VTLD BN VTAMR KhPIM AVDH
   そして彼女は妊娠した さらに そして産んだ
   息子を そして 言った 私は 誉め讃える
 
   AT YHVH IL KN KRAH WHMV YHVDH
   を 主 それゆえ 彼女は呼んだ その名を ユダ
 
 文章で解かるように
 YHVDH〔ユダ〕名は
 AVDH〔私は誉め讃える〕と関連する。
 
 その原語〔動詞〕はYDHで語意は
 「感謝する」「告白する」で
 活用形としてHVDH、hadahとなる。
 
 AVDHはAが「私」との第一人称単数で
 本来A-HVDHながら
 Hが時にe(a)と発音されることから
 Hが一つ略されたものである。
 
 AVDHはaodeと発音される。
 
 YHVDHはY(主語)-HVDH(動詞)と分けられる。
 
 主語としてのYは「主」として、
 この文章の中にもあるYHVHのYと同じく
 「彼」を客体化あるいは一般化した、
 時には「神」を表す用法で、
 ここでは「それ(は)」といった表現である。
 
 もちろんHVDHとは「感謝する」「告白する」で、
 「神へ感謝する」との「誉め讃える」で、
 YHVDHは「そは誉め讃える」となる。
 
 その表音はyeudeあるいはyehudeとなる。
 
  この名称は「ユダ王国」名に踏襲されている。
 
 何といっても同地はモーセの「出エジプト記」の
 ユダ族の嗣業地として指定された地域で、
 後にダビデやソロモンといった王族は
 このユダ族の出身であった。
 
 同語を基にして以下のような用語が生まれている。
 
 YHVDY、yehudiy YHVDYH、yehudiyuahは
 「ユダ族」「ユダ人」また
 形容詞形として「ユダ人の」となっている。
 
 さらにYHDVT、yahadutは
 「ユダ人社会」「ユダ人共同体」となる。
 
 後世においては
 「ユダヤ教」「ユダヤ人主義」としても使われた。
 
  (B)神の箱はユダ国の王族と
    祭司アロン家によって秘匿された
 
 さて「神の箱〔十戒石〕」は第二神殿の時代もユダ族、
 そして祭司たるレビ族の人たちによって奉祭されていた。
 
 エジプト脱出後シナイ山でモーセ及び
 その兄アロンが主なる神によって祭事を任されて以来、
 その鉄則は原則的に守られてきた。
 
 ダビデの天幕やエルサレムの神殿では
 兄アロンの後裔が奉祭を祭司として継続していた。
 
 よって「神の箱」を隠し秘匿するにも
 ユダ族の王権を持つ家族とレビ族の祭司との
 協同行動であったはずである。
 
  ユダ族の王権について「創世記」第49章10に
 次のようにあり、
 イブル人〔イブライ王国〕の王統は
 ユダ族が継いでいくものと判断されていた。
 
  王笏<王権の棒>はユダ族から離れず、
  統治者の杖はその足の間から離れない。
 
  レビ族の役職務については本書第3部第1章(2)、(3)で
 詳しく説明してあるがイブル人のカナアンへの定住と
 「レビ族(祭司)」は、他部族の嗣業地のうちから
 それぞれ犠牲の動物を養うための牧草地を
 与えられて各族の祭司を務められることとされた。
 
 そのレビ族はアロンの一族で、
 その直系がモーセの「十戒石」を奉祭して
 ダビデの時エルサレムに入り、
 ソロモンの神殿を護持していたのである。
 
  従って「神の箱」の移転のためには正統たる
 ユダ族の主要な族類とレビ族の祭司の主要集団との合意で
 移動に付き添って行くことの合意で
 移動に付き添って行くことの決定がなされたはずである。
 
 何しろ66年からの反乱において
 ローマ軍イブル人を6千人を殺したとの記録がある。
 
 信憑性に疑いがあるが、
 「アングロサクソン年代記」には
 「71年、この年にウェスパシアヌスの息子
 ティトスがエルサレムで
11万1千人のユダヤ人を殺した」
 とあるくらいの大惨事であった。
 
 とてもではなく、
 北方(ダマスカス方面)のローマ軍侵攻の様子を
 情報として知れば、
 イブル人の「ご神体」たる「神の箱」をエルサレムに
 保とうとの選択は無かったはずである。
 
 ユダ族の王族を中心とするユダ国人の集団は
 必然的に南方へ必死になって
向かわざる得なかったはずでもある。
※《参考》
 〔イスラエルの十二支族
   〔十二支族〕
 
 
 
                            ┌ルベン Reuben רֶֻבֶנ
  アブラハム          │
   │         ├シメオン Simeon סִמֶָנ
  イサク─ヤコブ──┤
   〔イスラエル〕├レビ Lebi לֶבִ
                     │  
                            ├ユダ Judah דַה
                            │
                            ├ダン Dan דַנ
                            │
                            ├ナフタリ Naph'tarlï נַפהאתַרל
                            │
                            ├ガド Gad גַד
                            │                
                            ├アセル Asher ַסהֶר 
                            │
                            ├イッサカル Is'sachar ִסאסַצהַר
                            │(イサカル) 
                            ├ゼブルン Zeb'ulun זֶבאֻלֻנ
                            │
                            ├デナ Dinah דִנַה 
                            │(ディナ)
                            └ヨセフ Joseph יָסֶפה
                  
M.K記
連絡先:090-2485-7908
 
 

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