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(8) 神の箱〔十戒石〕は行方不明となった [神聖の系譜]



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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
  第5部 イブル・ユダ王国に奉祭された
     「十戒石」の運命 
 第1章 エルサレムへの安置
  (8) 神の箱〔十戒石〕は行方不明となった
 
  前記したように
 「イザヤ書」の新バビロニアがエルサレムを侵略し、
 神殿内の貴金属を持ち去ったとの記述以降、
 その記述をも含めて以降
 「神の箱〔十戒石〕」についての記録は諸書に一切ない。
 
 依って
 その行方については推測し仮説を企てるより後の人には 
 研究者を含めて許されていない。
 
 それがつまり
 ユダ王国の構成員〔ユダ族とレビ族(祭司)〕が敢えて
 「神の箱」を守るための手段だったのである。
 
 その安置の聖所は「隠し場」と呼ばれるようになった。
 
 しかも秘密裡にそう称せざるを得なかったのである。
 
 本書は21世紀の今日におけるその「隠し場」である
 「神聖な所」がどこかを明白に
 しかも実証的に説明していく。
 
 (A)第二神殿の存続した時代
 
  「イザヤ書」によると、
 紀元前6世紀にバビロン捕囚から解放された人々が
 エルサレムへ帰還した後に
第二神殿を建設したとの
 記述があることは
 (6)エルサレムの第二神殿の建設の項において述べた。
 
 しかしそこに「神の箱」が
安置されたとの記述はなかった。
 
 なぜ第二神殿を建設し得たかの理由を考えると、
 (7)バビロンの捕囚を逃れたユダ国の人々のうち、
 (A)エルサレムに残った人々で触れたように、
 彼らが隠密に「神の箱」を秘匿していたからである。
 
 ソロモンの第一神殿には「神の箱」は安置された。
 
 第二神殿の「ご神体」としても「十戒石」がなければ
 神殿を建てる意義がない。
 
 第二神殿の深所に「十戒石」を納めた「神の箱」が
 安置されたとしるのが正当である。
 
 それでこそ
神殿が信仰の対象で求心力でを持ち得るのである。
 
  新バビロニアを滅亡させ、ユダ国の人々の捕囚を解いて
 エルサレムへ帰還させたペルシャ国はその後ずっと
 カナアンとエジプトを支配していたが、
 紀元前4世紀になってマケドニアを故郷とする
 アレキサンダー大王の東征に依って
 また滅亡してしまった。
 
 同大王が中央アジアにまで至って後
 アラビア海岸方面に南下してペルセポリスまで帰ったが
 そのペルシャに於いて病死すると、
 そのマケドニア、小アジア、ペルシャ、エジプト、
中央アジアの
 広大な征服地は直ちに分裂し、
 カナアンはセレウコス朝の〔312-285〕、
 エジプトはエジプト王国
〔プトレマイオス朝:ギリシャ系(301-231)〕となった。
 
 カナアンは最初セレウコス朝の支配を受けたが、
 そう長くは続かず、
プトレマイオス朝の支配を長く受けた。
 
 その間エルサレムは「神殿都市」として独立性を保ち
 「神殿国家」の様相を呈していた。
 
 しかし、前2世紀の後半になると
 セレウス朝の支配下にまた入れられた。
 
 このように紀元前4世紀から紀元前2世紀にまで
 カナアンのエルサレムは
ギリシャ系王権に翻弄されたのでる。
 
 さりながら第二神殿は保たれていた。
 
 紀元前2世紀になるとローマ帝国が強力な陸軍で
 小アジアから地中海の東岸地方へ、
エジプトへと侵略を進め、
 エルサレムはまた危機に陥った。
 
 ユダ国のイブル人たちはローマの帝国支配に抵抗した。
 
 中でもヘロデ王の叛乱は
マサダ砦築いての頑強なものであった。
 
 紀元前37年に
 ポンぺイウスがエルサレムを包囲攻撃して陥落させた。
 
 しかしその際には(第二)神殿は破壊を逃れた。
 
 その後の紀元後66年になってまた
 反乱が起され73年まで続いた。
 
 その間の70年
 ティトスがエルサレムの町を破壊すると
 神殿も破壊してしまった。
 
 ここに紀元前5世紀から存続してきた
 第二神殿も消滅されてしまった。
 
 その際における「神の箱」がどうなったかの行方は、
 ここでも全く不明である。
 
 実際は、この時エルサレムに残されていた
 ユダ国の人々〔ユダ族〕は危険を予想して事前に
 カナアンの外へ「神の箱」を
秘匿して運び出したと見られる。
 
 彼等の観測は
 「最早カナアンには安全な隠し場所はない」
 であったろう。
M.K記
連絡先:090-2485-7908

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