(三) 韓半島の「月支国」及び「クダラ」「シラギ」 [神聖の系譜]
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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
第三部 イブル〔ヘブライ〕の十二部族
第二章 失われたイスラエルの十支族の流浪
(三) 韓半島の「月支国」及び「クダラ」「シラギ」
紀元後二、三世紀の魏の記録である
『三国志』「魏書韓伝」のうちに
「月氏国」との小国名がある。
同国名は紀元前二世紀の漢時代の地理書
『山海経』海内東経にも「月支国」と同名で
表記され載せられている。
これは中央アジアの「月氏」国に同音名である。
その音表記は本書第三部第二章で紹介して
記述したように
Yuen-shih〔現在の北京語発音で Yue-Zhi〕で、
月氏、月支双方は全く同じである。
つまり、
「魏書韓伝」の「月支国」は
祖国が「月氏国」であること、また
「月氏」が韓半島に遷ってこたことを
うかがわせる。
「月支国」は
現在の忠清南道の光州市が所在地であった。
同市の以前の地名は
熊津〔Yu-jin〕、熊津〔Yu-ju〕と称されていた。
この二つの呼称も
Yue-Zhi であったことが判明する。
韓半島はイブル文化が浸透した証明がある。
紀元前後
半島南西部に「百済」、
南東部に「新羅」が建国された。
日本では
前者を「クダラ」、後者を「シラギ」という。
同呼称は朝鮮語にはない。
その祖語はイブル語で、
合成した「クダラ・シラギ」から始まったらしい。
KhDVR-ShLG〔玉-雪〕で、
現在でも使われている用語でもあるが、
「雪玉」は「白い玉」であり、
ここでは「繭玉」を比喩して称したもので
韓半島南部が養蚕のできる土地であったことを
証したものである。
「魏書韓伝」が
「蚕を飼い桑を栽培することを知っていて
絹布を作る」といているのに関連する。
また
『三国史記』「新羅本記」によると、
「瓢公」なる倭人が瓢(ひょうたん)を腰に下げ
海を渡って来たとあり、
「倭人」は養蚕の技術集団であった。
その「新羅本記」には
第三代の王儒理尼師今から第一八実聖理尼師今まで
王位名として「尼師今」が使われている。
同「ニシキン」はイブル語
NSYKhYM の音写で「領主、王」の語義である。
更に
第一九代訥秖麻立干から二二代知證麻立干まで
王位名に「麻立干」が用いられており、
その後第二三代以降は「王」と称している。
この「マリッカン」もイブル語
MLKhYM の音写で「王、君主」を表し、
「尼師今」の祖語と同義である。
これらの事実は韓半島に
イブル文化が到来していた証明である。
≪参考≫
『山海経』海内東経
『三国志』「魏書韓伝」
『三国史記』「百済本記」