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第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(3)アジア [創世紀(牛角と祝祭・その民族系譜)]

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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
 執筆時期:1999~2000年

《第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(3)アジア




 Philister / Peleset は、

 現在のアナトリア西南部の古い地名

 Phrygia あるいは pamphylia 

 が祖地であったと考える。

 

 この地域から「海の民」として離陸し、

 一時エジプトの海岸地帯に停留した後

 現在のパレスチナ地方へ上陸したものであろう。

 

 フィルギア地域内にある都市 

 Burdur はかって Askanih とよばれた。

 

 アシュ湖がその近郊にあるが、

 このアシュを冠した都市名 

 Ashdodo と Askalon は

 フィリステルの都市名であり、

 彼等の一部が建設したと思われる

 死海の東北の町

 フィラデルフィア名の町が

 同地域に内にセルジュクトルコ時代に表れる。

 

 またカフトリは

 リキアの南端ギリシャ領の小さな島

 kastellohzon に

 その遺称を留めているものと考える。

 

 同地域は紀元前千五百年頃に

 アッヒヤワと呼ばれていたらしい。

 

 この名称はギリシャ人の一派

 アカイア人との関係も論じられてきたが、

 彼等が現われのは紀元前八・九世紀である。

 

 アッヒヤワの時代は

 それより五百年前のことで、

 ミタンニ国の当時のスバル人の地方名

 イシュワ Isva と係わりがあるそうだ。

 

 イシュワ(スバル)の商人たちが

 古くから到着して

 商業活動を展開していたとみられる。

 

 アッヒヤワ Ahhiyawa は

 ヒッタイト帝国の首都ハットゥサスの遺跡から

 出土したボアズ・キョイ文書から

 出始めた国名である。

 

 その比定地については

 いろいろと論議があり確定していない。

 

 フィリギアの真中、

 ブルドール市の北方にある

 アフィヨン Afyon 地方

 をその比定地と考えたい。

 

 同地域には、

 Sahut、sandiki、Eder(湖)と

 メソポタミアと関係する地名が散在する。 

 

 アフィヨン市はアナトリアの東方から

 エーゲ海の貿易港スミルナへの街道筋にあり、

 南北に走る街道の交差点でもある。

 

 ローマ時代にプリネッソスと呼ばれた町で、

 アピシディ地方と呼ばれた。

 

 シュメル語で階段を意味する 

 galam に由来する

 Karamanli の町がブルドール市の南方にある。

 

 ギリシャ人たちは「アシア」の呼称を

 最初この西アナトリアの地方に対して使ったが、

 彼等は「商人」の意味で

 「アシア」を使っていた形跡がある。

 

 ギリシャ語の用語の中に

 「商業、商人」を表す swa があり、 

 swene は「商業の町」である。

 

 アシアの名の由来について、

 ギリシャ神話の海神オーケアノスと

 テーテュースの娘アシアーによる、

 あるいは

 フェニキア人が東方の意味で呼び始めたなどの

 見解が通説となっているが、

 本実は 

 Isva が Asia に転訛したものと考えられる。

 

 語尾変化 va:ia 関係は

 トロイの都市名 Trowa が

 ギリシャ名で troia になった

 ケースと同様である。

 

 その商業の担い手が

 スバル人でなかったにしても、

 スバルという商人の総称を冠された人々が

 ネットワークを張っていたことは

 間違いないであろう。

 

 紀元前十五世紀以前に

 エジプト人が地中海東岸南方に住む人々を

 「アジア人」と呼んだとの史料があるが、

 同時にその地方をフル hwrw とも呼んでいた。

 

 フルはフルリ人のことで 

 スバル人の別称とされる呼称であり、

 

 それ以前に進出していたことがうかがわれる。


M.K記
 連絡先:090-2485-7908
 

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