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第6章 軍船で侵攻して来た西方軍事力(3)天鳥船・天鳥楠船 [日本創世紀]

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(かっこ○´д`○)こんにちわぁ♪
 
 日本創世紀
 ―倭人の来歴と邪馬台国の時代―
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
 
《第6章 軍船で侵攻して来た西方軍事力
ー崇神天皇と「イリ:人」の勢力ー

(3)天鳥船・天鳥楠船
 『古事記』上巻に
 
 「鳥の石楠船神、亦の名は天鳥船と謂ふ」とあり、
 
 出雲の国譲り伝承で
 
 「爾に天鳥船神を建雷神に副へて遣わはしたまひき」
 
 とある。
 
 建雷神はそこでは武神として描かれ、
 「天鳥船神」には
 それを授ける〔副へる〕性格がみえる。
 
 『日本書紀』の神代上にも
 
 「天磐櫲樟船」あるいは
 「鳥磐櫲樟船」との記述がある。
 
 同呼称の
 「トリ:鳥」はギリシャ語の
 tri〔英語のthree〕の音写で「三」を表わす。
 
 「イワクス:石楠・磐櫲樟」も
 aiakos〔舵、舵柄〕の音写である。
 
 「鳥船」とは「三段船」、
 「石楠船」は「舵船、舵取船」となるが、
 これは「舵付三段橈船」で、
 いわゆる古代ギリシャや地中海東岸域で
 盛んであった「軍船」の称である。
 
 三段橈船は
 (2)の「(b)多祁理宮」でふれた。
 
 この勢力集団の重要な軍備である。
 
 ギリシャ語での同語は
 tri-hreos、
 tri-hris などと表記される。
 
 「延喜式」神名帳備後国〔広島県東部〕
 品治郡に載る
 
 「多理比理神社」名の
 
 「タリヒリ」は同語の音写であるし、
 
 「箆取神社」〔倉敷市連島〕の
 「ヘラ:箆」も
 その
  hres、hris音写で、神社名は「橈取」、
 
 つまり「船子」で
 古来船乗りたちの信仰が篤かった由縁もそこにあり、
 理解できる。
 
 ギリシャの三段橈船は、
 漕ぎ手が船眩左右に百人近くが階段状に並び、
 長い船外に突出する橈(櫂)を一本ずつ担って
 指令者の合図(笛あるいは太鼓)に合わせて漕ぐもので、
 速く漕げば速度は増す。
 
 その用員は船が大きくなると二百人位、
 小さい船でも五十人は位ほどが運行に使われた。
 
 当該「天鳥船」の漕ぎ手たちは
 また戦士でもあったはず。 
 東征に当たっての船数はそう多くはなく、
 二、三船にすぎなかったろう。
 
 つまり戦闘兵数も多くて
 三百人程度と少人数であったとみられる。
 
 そうした小規模の軍団でよくも
 多数の兵士を用意できる
 「敵」を征し得たものだ。
 
 そこには武器の違いがあったはずである。
 
 本書では詳しい解釈は除くが、
 当軍団は鉄製の武器を使用したのである。
 
 同時代在来の勢力の使用する
 金属武器は青銅製のもで、
 その効果において絶大な戦力差がある。
 
 鉄の精製や鉄鍛冶のギリシャの技術は
 「ふいご」にあった。
 
 あの安仁神社〔高嶋宮〕の所在地名
 「藤井」は
 phusi〔吹く、ふいご〕の音写で、
 同地で鉄剣などを製作したと推測される。
 
 「高嶋」を「コウシマ」とするのは
 kausomai〔熱くする〕、
 
 単に「コウ」であっても
 kau と同義であるからである。
 
 『日本書紀』は同所で
 「兵倉を蓄えて」といっている。
 ※三段橈船
M.K記
 

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