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(二) ノアの系譜(1)ヤペテの子孫 [神聖の系譜]


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『神聖の系譜』
メソポタミア〔シュメール〕
ヘブライ&日本の古代史
 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦 
 
第二部 メソポタミアとイブル〔ヘブライ〕
 第一章 旧約聖書「創世記」とメソポタミア
  
  (二) ノアの系譜 (1)ヤペテの子孫
 ヤペテの子孫は
 ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、
 トバル、メセク、テラスであった。
 
 ゴメルの子孫は
 アスケナズ、リパテ、トガルマ。
 
 ヤワンの子孫は
 エイルシャ、タルシン、キッテム、
 ドダニムであった。
 
 これから海沿いの地の国民が分かれて、
 おのおのその土地におり、
 その言語に従い、
 その氏族に従がって、その国々に住んだ。
 
 ゴメル Gomer :キンメリア Cimmeria
  黒海の北岸地方にいた部族。
  アッシリアとウラルトゥの文書に
  ガミル人として表れる。
  彼等は紀元前8世紀に
  アッシリアへ初めて入った。
  クリミア半島の名はこの部族名に依る。
  ウラルトゥ国には
  北方より侵入し同国の衰退を来し、
  アッシリアの滅亡にも加担した。
 
 マゴグ Magog :マゴイ Magoi 
  ペルシャの祭儀を担った部族、
  ここではペルシャを意味したと思われる。
 
 マダイ Madai :メディア Media 
  新アッシリアを滅ぼした
  アナトリアからペルシャ、バクトリア
  に広がる王国を築いた。
 
  ヤワン Yavan :ギリシャを意味するが、
   イオニア Ionia がその言語である。
 
 トバル Tubal :タバル Tabar
  紀元前十世紀にアナトリアの
  タウルス山脈の北に建国された。
  アンバリス王は
  ウラルトゥのルサや
  フィリギアのミダスに使いを送った。
  紀元前713年にアッシリアに併合された。
 
 メセク Mesheh :ムシア  Musia 
  アナトリア西方の地名である。
  紀元前10世紀から7世紀にかけては
  フィリギア Phrygia 国があった。
 
 テラス Tiras :トラキア  Thracia
  ムシアからマルマラ海を渡った
  イスタンブールの西方、
  現在ギリシャの一部から
  ブルガリアに広がる地帯
 
 (a)ゴメルの子孫
 
 アスケナズ Askenaz :アシュカンニ Ashkanni
  アナトリアの西方、
  現在のブルドル Burdur 市のある古い地方名
 
 リパテ Riphath :ラペトス Leptis
  キプロス島北岸にあったギリシャの植民都市
 
 トガルマ Togarmah
  エゼキエル書第二七章に
  「ペテ・トガルマは島、
   軍馬及び騎馬をあなたの商品と交換した」
  と記されている。
 
  ヘブライ語の beth は家の意であるが、
  toar はチグリス川と同じく虎を意味し、
  同川の上流ヴァン湖の南方から
  ハブール高原にかかる地方名でもあった。
 
  マ mah は大の意であるが、
  「さらに遠い」の意になり、
  この地方名は
  「チグリスより遠い家(住地)」となり、
  セヴァン湖方面というのもと思われる。
 
  彼等は馬を巧みに使いこなす
    スキュタイ人の部族と考えられる。
 
  エゼキエル書第三八章には
  「ゴメルとその全ての軍隊、
    北の果てのペテ・トガルマ」との
  表現も表れる。
 
  アルメニアには、彼等の自称ハイーク Heqh は
  「ノアの孫ゴメルの子孫」との伝承があるので
  アルメニアを意味している可能性もある。
 
 ティル・ガリンム Till Garinmu :
  1924年
  フォラーがポアズキョイ文書に載る地名 
  Tawagalnwa との見解を述べている。
  この名称を除いている聖書版もある。
 
 (b)ヤワンの子孫
 
 エリシャ Elishah=アラシア Alasia 
  キプロス島の古名
 
 タルシシ Tarshish=タルトス Tartus
  この名称はソロモン王の商艦隊として名高いが、
  原初的には地方名である。
 
  エゼキエル書第三八章に
  「タルシシの商人」の表現がある。
 
  トルコのキリキアの
  アダナの西方に古い町 Tarsas がある。
  またシリアの地中海岸に Tartus の町がある。
 
  前者は少々内陸にあり、
  外海との商船が出入りするには相応しくない。
 
  後者は港であり、
  その背景に船材となるレバノン杉の産地があり、
  ヘブライと至近距離にあるので、
  こちらにするのが妥当と考える。
 
  次に続くキッテムはシドンのことであるので
  地理的な記述順序からしても妥当であろう。
 
  港の南にアルヴァド島があり、
  アレキサンダー大王に破壊されるまで
  海上交易により栄えていたので、
  同島を含めた地域と考えられる。
 
 キッテム Kittim:シドン Sidon 
  多くの解説者が同じ見解を出している。
 
 ドダニム Dodanim 聖書版により、
  Dedon としているもの、
  ローブ島と表記するもの
  (オックスフォード・ケンブリッジ版)がある。
 
  アメリカ聖書教会版に付された
  関係地名に図にはローヅ島(エーゲ海)を
  ドダニムとしながら疑問符を
  やくやく付け加えている。
 
  エゼキエル書二七章(日本聖書教会版)には
 
  「ローヅ島の人々はあなたと取引し、
   多くの海沿いの国々は、
   あなたの市場となり、
   象牙と黒檀を貢ぎとしてあなたに持って来た。」
 
  と述べられており、
  象牙と黒檀の主産地はインドであり、
  例えローヅ島の商人が
  広域に活動していたにしても疑問が残る。
 
  このような状況からみると
  フィリステルノ古い町
  アシュドド Ashdod に該当させることに理がある。
 
  シドンの南方に位置し、
  「これから海沿いの地の国民が分かれて
   おのおのその土地におり……」の
  説明に合致する。
 
  彼等は
  「海の民」の移動によりやってきた人々である。
  その地理的立地はインドの物産を取引しやすい。
 
M.K記

 連絡先:090-2485-7908

  

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