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#58966;(かっこ○´д`○)こんにちわぁ♪#58966;


『神聖の系譜』

メソポタミア〔シュメール〕

ヘブライ&日本の古代史


 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦 



 






第三部 イブル〔ヘブライ〕の十二部族

 

  第二章 失われたイスラエルの十支族の流浪

 


  (三) 韓半島の「月支国」及び「クダラ」「シラギ」



  

    

  紀元後二、三世紀の魏の記録である

 『三国志』「魏書韓伝」のうちに

 「月氏国」との小国名がある。

 

 同国名は紀元前二世紀の漢時代の地理書

 『山海経』海内東経にも「月支国」と同名で 

 表記され載せられている。

 

  これは中央アジアの「月氏」国に同音名である。

 その音表記は本書第三部第二章で紹介して

 記述したように 

 Yuen-shih〔現在の北京語発音で Yue-Zhi〕で、

 月氏、月支双方は全く同じである。

 

 つまり、

 「魏書韓伝」の「月支国」は

 祖国が「月氏国」であること、また

 「月氏」が韓半島に遷ってこたことを

 うかがわせる。

 

 「月支国」は

 現在の忠清南道の光州市が所在地であった。

 

 同市の以前の地名は

 熊津〔Yu-jin〕、熊津〔Yu-ju〕と称されていた。

 

 この二つの呼称も 

 Yue-Zhi であったことが判明する。

 

  韓半島はイブル文化が浸透した証明がある。

 

 紀元前後

 半島南西部に「百済」、

 南東部に「新羅」が建国された。

 

 日本では

 前者を「クダラ」、後者を「シラギ」という。

 

 同呼称は朝鮮語にはない。

 

 その祖語はイブル語で、

 合成した「クダラ・シラギ」から始まったらしい。

 

 KhDVR-ShLG〔玉-雪〕で、

 現在でも使われている用語でもあるが、

 「雪玉」は「白い玉」であり、

 ここでは「繭玉」を比喩して称したもので

 韓半島南部が養蚕のできる土地であったことを

 証したものである。

 

 「魏書韓伝」が

 「蚕を飼い桑を栽培することを知っていて

  絹布を作る」といているのに関連する。

 

 また

 『三国史記』「新羅本記」によると、

 「瓢公」なる倭人が瓢(ひょうたん)を腰に下げ

 海を渡って来たとあり、

 「倭人」は養蚕の技術集団であった。

 

  その「新羅本記」には

 第三代の王儒理尼師今から第一八実聖理尼師今まで

 王位名として「尼師今」が使われている。

 

 同「ニシキン」はイブル語

 NSYKhYM の音写で「領主、王」の語義である。

 

 更に

 第一九代訥秖麻立干から二二代知證麻立干まで

 王位名に「麻立干」が用いられており、

 その後第二三代以降は「王」と称している。

 

 この「マリッカン」もイブル語

 MLKhYM の音写で「王、君主」を表し、

 「尼師今」の祖語と同義である。

 

 これらの事実は韓半島に

 イブル文化が到来していた証明である。

 

  ≪参考≫

 『山海経』海内東経


 

 『三国志』「魏書韓伝」


 

 『三国史記』「百済本記」